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「大分の恵み再発見」前編レポート

食物栄養学科
「大分の恵み再発見 五感が喜ぶショートトリップ」~大分の暮らしと南蛮文化~ の前編として、9月に座学とフィールドワークを実施しました。

9月20日の座学「キリシタン・南蛮文化が花開いた先駆けの地 豊後おおいた」では、元大分市教育委員会教育部文化財課特別顧問の玉永光洋 先生をお招きしました。
大分の食文化や史跡についてのお話を中心に、宣教師たちの軌跡を辿る90分間はあっという間でした。
普段見慣れている町の風景や何気なく通り過ぎている建物など、当時の息吹を感じることのできる場所が数多く存在することに改めて気づかせていただきました。
参加者の方々からも「大分のキリシタン・南蛮文化についてあまり知る機会がなかったのでよかった。」「学んだ内容を自分の友人等に伝えたい。」というお声をいただきました。
ご多用の中講義をしてくださった玉永先生、ありがとうございました!

 



そして、9月30日には、フィールドワーク「大分の樹々から生まれる中世ヨーロッパの音」を開催。
参加者は学園バスで美しい田園風景が広がる山香町へ。
田んぼの中にこんもりと広がる「カテリーナの森」で、大分の自然を活用した暮らし・音楽について学びました。

 


講師はカテリーナ古楽器研究所の松本さんご家族。
約25年前に東京から山香町に引っ越され、ご自宅の改装や農業、楽器制作など、自然と共に暮らし・生み出す生活を続けてこられた方々です。
はじめは代表の松本公博さんに山香町での暮らしや、中世ヨーロッパ音楽の歴史についてお話しいただきました。
講義室は松本さんのご自宅。よく手入れされた古民家に秋風が心地よく、いつもの講義とは一味違ったひと時です。
後半は手作りの古楽器での演奏も取り入れながら・・・
軽快なトークが進むと、参加者の皆さんからも笑顔がこぼれます。

 

 

 


ここでランチ休憩。
地元野菜を使ったランチプレートは、松本さんの娘さん明渚(みんな)さん作。
MINNNA foodという屋号で、ケータリングやイベント出店などをされています。
木漏れ日の下、みんなで集まってランチをパクリ!

 


いよいよここからが本題です。
近くで取れた竹を使って「鳥笛」づくり!
パーツの準備はほとんどしてくださっているので、あとは角度を決めて吹き口を取付け。

なのですが・・・角度を決めるのがなかなかムズカシイ!
(1ミリでもズレると、音が全く出ないのです!)
「良い音が出る場所を、自分で探すのが醍醐味」という公博さんの言葉を信じ、参加者の皆さんは一生懸命に自分の音を探します。
最後はそれぞれに、素敵な鳥の音色を生み出すことができました。

― 自然の中に身を置くこと。
― 自分の手を動かして、感覚を研ぎ澄まし何かを生み出すこと。
現代の日常生活では忘れがちなことを体験させていただきました。
受講者の方からは「再発見というより、むしろ発見でした!」と、うれしいお言葉をいただきました。

  

 

 

 



帰りは、塩分が濃くカルシウムが多い個性的な温泉「山香温泉 風の郷」や「赤松温泉」を訪問して、1日の疲れをオフ。
金山や鉱山が多くあった場所は、泉質にも特長が表れるそうです。

 


「地域資源」と「音楽」をテーマにした今回のフィールドワーク。
皆さんの暮らしを、更に豊かにするきっかけとなりますように。
また是非プライベートで足を運んでみてくださいね。

ご参加くださった皆さま、そして講師を務めていただいた皆さま、本当にありがとございました!


※本事業は「地方創生大学等連携プロジェクト支援事業B おおいたプロモーションプログラム2017」の一環です。