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「行幸会の道千年ロマンウォーク」レシピ開発☆

食物栄養学科
本学が位置する別府市から、車で約1時間ほどのところにある宇佐市。
そこには全国に四万余社の分霊を持つ八幡社の総本宮「宇佐神宮」をはじめ、数多くの神社仏閣が現存しています。
この地域に伝わる神事「行幸会(ぎょうこうえ)」を現代に復活させようと開催される『行幸会の道千年ロマンウォーク』に、本学食物栄養学科の学生がレシピ開発チームとして参加させていただきました。
険しい道のりを歩く参加者が癒されるような、地域の特徴を活かした『おもてなし料理』はどんなものが良いのか・・・
地域資源の活用とお客様のニーズについて考える、学内ではできない貴重な学びができました。

【行幸会について】
行幸会とは、八幡大神の霊験維持を目的に奈良時代より6年に1度行われてきた祭りです。
八幡大神の依代である御神体を入れ替える儀式が行われ、新しい御神体は八箇社を巡り宇佐神宮上宮へ納められ、旧御神体は杵築市八幡奈多宮へ納められたといいます。豊前から豊後をまたぎ1000人以上を超える行列を組んでいたといわれる壮大な祭りは元和2年(1616年)を最後に今日まで約400年断絶しています。
(『豊の国千年ロマン観光圏』HPより引用)


参加したのは1年生の8名。地元出身者も居ましたが、宇佐神宮や「行幸会」についてはほとんど知識がありませんでした。
そこで、まずはレシピを開発するために、自分たちが宇佐を体験し、宇佐を学ぼうということで宇佐市観光協会を訪問し、様々なお話しを伺いました。
担当してくださったのは、本企画主催者の千年ロマン観光圏事務局の堤さま・神元さまと、宇佐市観光協会事務局長の小野さま。
行幸会についての詳しい資料はもちろんのこと、実際に本学が料理開発を担当する神社に連れて行ってくださいました。
私たちは二社を訪問しましたが、二社間のあまりの距離の長さに驚き。
この距離を当時は神輿をかつぎながら歩いたのか・・・と、想いをはせながら見学しました。
長時間にわたり、丁寧にご説明してくださった小野さま、ありがとうございました!

     


古文書にはそれぞれの神社でふるまわれた料理や食材が記されていることもあり、本学に課された任務は「やまいも」と「大麦」を活用した料理。
宇佐の道の駅で調達した地域食材を活用しながら、試作を開始・・・

・開催時期は11月
・1日に25km前後を歩き、各所で「おもてなし料理」が提供される
・歩きながら食べられるもの
・長時間歩いた後でも胃もたれしないもの 等

条件を確認しながら、想像力を働かせ、一生懸命調理!最終的に8種類のレシピを考案。
そして数回の試作を重ね、最終的に現地で調理を担当される宇佐地域の方々にお越しいただき試食会を行いました。
自分たちが考えたレシピを地元の方々の前で披露するのは、緊張もありましたが、なんとか完成!
地域の方々も「この食材がこんな風になるんやなぁ!」と発見や喜びの感想を言ってくださいました。

     

     

     

    

    

試食後は皆さんで話し合っていただき、最終的には下記の2品に決定いたしました!
妻垣神社・・・「山芋すっぽん粥」
鷹居神社・・・「大麦じり焼き」


「行幸会の道 千年ロマンウォーク2017」は11月2日~5日の開催です。
まだまだ申込を受付けているようですので、是非、宇佐神宮の幻の神事に想いを馳せながら、私たちの開発したものも含めこの地ならではの「おもてなし食」をお楽しみください。

 行幸会の道 千年ロマンウォーク2017 http://www.millennium-roman.jp/topics/detail/106

最後に、このような機会を提供してくださった千年ロマン観光圏の皆さま、宇佐市観光協会および宇佐地域の皆さま、本当にありがとうございました!

  
                   (2017年10月14日 大分合同新聞 朝刊15面)